アメリカンファジーロップの天ちゃんの鬱滞記録、その2です。
その1はこちらをどうぞ。
https://torachiyo-gokuraku.com/tennpura-uttai1/
発症3日目:初回診察帰宅後
レントゲンの結果、鬱滞と診断されて帰宅。
水分補給のための点滴と、鬱滞治療のための注射を病院でしてもらいました。
翌日も病院に連れてくるよう指示されていたので、自宅での投薬はありません。
病院から帰宅した、このタイミングが天ちゃんは1番調子が悪かったです。
うんちは普段より遥かに小さな、直径2~3mmのものを数粒しただけで、
大好きな部屋んぽもしようとせず、ケージに閉じこもっていました。
ポーズもなんだかお腹が痛そう……。
お尻をくいっと上げて、腹ばいになっていました。

この日食べたのは、にんじんの葉っぱを数本と、ローズヒップの実ひとつです。
お水も全く飲まなかったので、病院で点滴してもらっててよかった、と心から思いました。
- 朝の牧草:手付かず
- 朝のペレット:手付かず
- おやつ:にんじんの葉っぱ、ローズヒップの実
- 夜の牧草:手付かず
- 夜のペレット:手付かず
- 水:飲まず
発症4日目:2度目の通院
夜間、やはり何も飲みもせず、食べもしなかった天ちゃん。
鬱滞の恐ろしさを感じます。
あんなに大好きだったペレットに見向きもせず、ケージから出ようともしません。
夕方までハラハラしながら様子を見て、仕事終わりにバタバタと病院に連れて行きました。
前日の病院から24時間の間にした、天ちゃんの全てのうんちを集めて持って行ってみました。
先生にうんちを見せると……
あ〜!これは少ないね!よし、今日から強制給餌頑張ろうか!
言葉としては知っていたし、鬱滞になったときによく取られる手段だということも充分に理解していましたが、飼い主はドキドキです。
なにせ、天ちゃんは抱っこが嫌いなパワー系レディ。
大人しく捕まえられて、ご飯を口に入れられるなんて、耐えられないと思ったからです。
やってみせますね〜!
昨日と同じ点滴と注射をしたのち、強制給餌のレクチャーが始まります。
バスタオルで手早く天ちゃんを包んで、口にシリンジを突っ込んで、どんどん強制給餌をすすめる先生。
天ちゃん、うちだと絶対保体させてくれないと思う……という予想は見事に当たりました。

病院から帰宅して、しばらく天ちゃんを休憩させたあと、強制給餌食を準備します。
先生には、3.5mlのシリンジ5本分がノルマで、もし天ちゃんがたくさん食べるようなら食べられるだけ与えていいと言われていました。
しかし、嫌な予想はあたるもので……
抱っこが嫌いな天ちゃんは逃げて逃げて逃げまくります。
そしてそれを追いかける飼い主。
隙見てはバスタオルに包もうとする→逃げられるを繰り返した結果、天ちゃんはブチギレモードに……。
椅子の下に立て篭もり、私が少しでも手を伸ばそうとしたら大口を開けて噛みつき体勢にはいるようになってしまいました。
2時間近く格闘して、食べさせられたのは3.5mlのシリンジ2本分。
ノルマクリア、失敗!
どうしよう、ご飯足りないよね……とオロオロする飼い主。
天ちゃんにブチギレられて心にも傷を負っています。辛い。
見かねた同居人が天ちゃんにチモシーの極みを差し出したところ、10本近くポリポリと食べてくれたので、この晩の強制給餌は終了しました。
- 朝の牧草:手付かず
- 朝のペレット:手付かず
- おやつ:チモシーの極み10本
- 夜の牧草:手付かず
- 夜のペレット:手付かず
- 水:飲まず
- 強制給餌:3.5ml×18本
発症5日目:少しずつ回復?
強制給餌の代替となる方法や、病院とは違った視点からの鬱滞に対するアドバイスをいただくため……
うさぎのしっぽ柴又店に行きました!
うさぎのしっぽは、柴又店、オリナス錦糸町店、レイクランド店と複数箇所に行ったことがありますが、どこの店舗の店員さんもとても親切で、丁寧なアドバイスをくださります。
今回もきっといいアドバイスがもらえるのでは!?という予想は当たり、この日から天ちゃんは自力でご飯を食べるようになっていったのです!天才!
店員さんに頂いたアドバイスとは、うさ団子を作ること!(モンハンライズのうさ団子ではありませんよ!)
うさ団子とは
うさ団子とは、強制給餌食を団子状にしたものです。
今回は、食欲が落ちているため、味に工夫を凝らしました。
材料
- 強制給餌食(ライフケア等の粉末状フード)
- 水
- 小動物用粉ミルク
- おやつ(無くても🙆♀️)
- 100%果実ジュース(無くても🙆♀️)
作り方
- 強制給餌食の粉末と水(もしくは100%果実ジュース)を2:1くらいの割合で混ぜます。
- 小動物用粉ミルクを小さじ1程度加えて混ぜます。
- 小さく切ったおやつ(乾燥パパイヤなど)を混ぜます。
- 直径1.5〜2cm程度の大きさに丸めます。
- 完成!

うさ団子のいいところは、ミルクや果物ジュース、おやつの甘味によって、うさぎさんの食欲を刺激し、自発的な食事を促せるところです!
食欲が落ちている子は栄養も足りていない状態なので、小動物用粉ミルクによって栄養も補えます。
「強制」給餌が嫌、保定をさせてくれない!といったうさぎさんにはとても良いと思います。
まあこれは、食べてくれらば、の話。
お団子を食べてもらえなかった場合、飼い主がただ創作料理を作っただけの人になってしまいます。
しかし、天ちゃんの前にうさ団子を置くと……食べ始めました!!
ガツガツとすぐに1つ食べ終わりました!
3つ全てを食べ終わるまでにかかった時間は30分ほど。
ゆっくりと、しかし確実に自力で食事をしてくれました!
うさ団子による食事であれば、拘束されるストレスを天ちゃんが感じることもなく、飼い主も、天ちゃんに嫌われる…という不安から逃れられます。
この日から、天ちゃんのメインご飯はうさ団子にし、その周りにいつも通りの固形ペレットも置くようにしました。
天ちゃんは、うさ団子に食欲を刺激されたからか、この日からペレットを完食するようになりました。
まだチモシーは食べてくれないので、完全に鬱滞が治ったわけではありませんが、確実に症状は落ち着きつつありました。
- 朝の牧草:手付かず
- 朝のペレット:手付かず
- おやつ:チモシーの極み10本、その他サプリ等
- 夜の牧草:手付かず
- 夜のペレット:完食
- うさ団子:6個
- 水:00ml
発症6日目:3度目の通院
この日は再度通院の日でした。
先生の前で、ころんっとしたうんちをする天ちゃん。
言葉で言わずとも、天ちゃんのお腹の調子が戻りつつあることを教えてくれる、少し小ぶりな、でも立派なうんちでした。
強制給餌が難しかったこと、うさぎのしっぽでアドバイスを受けて強制給餌ではなくうさ団子に切り替えたことを伝えました!
先生は、今はとにかく食べることが大事!天ちゃんがうさ団子を食べたがってるなら、うさ団子を作ってあげて!
と言われました。
分かりました!と元気よく返事をし、この日は点滴だけで帰宅。
鬱滞になって初めて、通院時に注射をせずに帰宅できました!

帰宅後もうさ団子をぺろりと平らげ、部屋でも元気に遊んでくれました。
飼い主、安心しまくり……。
- 朝の牧草:少量
- 朝のペレット:完食
- 夜の牧草:普段の半分程度食べる
- 夜のペレット:完食
- うさ団子:6個
- 水:200ml
発症から3週間経過
そんなこんなで天ちゃんは少しずつ食欲が戻り、今では以前よりもチモシーを食べる量が増えるまでになりました!
最後の通院から1週間経過するまでは、食欲が再度落ちるのを防ぐため、毎日朝晩とうさ団子を与え続けました。
うさ団子をやめたタイミングは、天ちゃんが平常通りの量のチモシーを食べるようになったことで判断しました。

もう二度と鬱滞で苦しまなければ良いな、というのが一番の願いですが、
またもし同じように苦しんだときは、初めからうさ団子という負担のかからない手段を選べるようになったので、それだけは怪我の功名かな?と思う飼い主なのでした。