私は、ペット不可の賃貸で小動物のチンチラを飼っています!

こう言うと怒られそうですが、れっきとした事実です。

しかし、管理会社や大家さんに隠れて飼育しているわけではありません。

きちんと許可を取ったうえでチンチラの虎千代をお迎えしました。

チンチラに限らず、うさぎやモルモット、デグーなどの小動物を飼いたいけれど、ペット不可の賃貸に住んでいるという方は少なくないと思います。

今回はそんな方に向けて、私がチンチラの虎千代と一緒に住めるようになるまでに行ったことを紹介します!

繰り返しになりますが、私は正式に許可を得てペット不可の賃貸でチンチラと暮らしています。

無許可で飼育する、なんてことは飼い主さんにも動物さんにも悪いことしかないので、絶対にやめてくださいね。

また、本記事はあくまでも「こういう事例もあるよ」という紹介ですので、その点はご了承ください。

チンチラを飼いたいと思ったわけ

出会いはSNS

チンチラをペットとして飼育する、ということを考え始めたのは、今から1年程前。

今の家に引っ越す前でした。

SNSで見かけてチンチラの写真を見て、一瞬で虜になりました。

それからは毎日InstagramやTwitterでチンチラの画像や動画を眺める日々。

数ヶ月後に引っ越すこと自体は決まっていたので、引っ越しが終わって環境が整ったらお迎えをしようと考えていました。

いつかあのモフモフを我が家に…!

そう思いながら、チンチラの飼育方法などの情報収集にいそしみました。

ペット飼育可能な賃貸は少ない&家賃が高い!

本格的に引っ越し準備をする前からうすうす気付いてはいましたが、ペット飼育可能な賃貸はとても少なく、その上家賃も高いのです。

賃貸情報サイトで、「ペット可」にチェックを付けたとたん、該当する賃貸の数が1/100以下になってしまう…。

希望する家賃、地域、部屋の広さ、譲れない条件…等々。ペットの飼育以外にも、引っ越しにあたって考慮すべきことはたくさんあります。

悩みに悩んで、私は「ペット可」の条件を諦めることにしたのです。

諦め…られない!

無事に引っ越しが終わって半年とちょっと。

引っ越し先が決まって以降、意図的にチンチラの画像や動画を検索するのをやめていました。

見たら飼いたさが溢れるのが分かりきっていたからです。

そうして、チンチラとの生活への未練がなくなったと思った頃に、再びチンチラの画像Twitterに流れてきたのです。

流れてきたのは赤ちゃんチンチラの画像でした。

ちいさな体で精一杯ソファをよじ登ろうとする姿を見て、抑えていた「チンチラを飼いたい欲」が再び顔を出し始めました。

まずは賃貸借契約書の確認を!

今の家でチンチラを飼うことはできないだろうか?

ペット不可を了承して住み始めた家なので、無理だということは分かっていました。

それでも諦めきれず、苦し紛れに取り出したのは賃貸借契約書です。

ペットに関することが何か書いてあるかもしれない。

もしかしたら、犬猫以外はOKかもしれない。

そんな気持ちで開いた賃貸借契約書にはこう書いてありました。

「一時的に預かる場合を含む、動物の飼育を禁止する。ただし、室内で飼育する小鳥、及び観賞用小型魚類は除く。」

動物は禁止、だけど小鳥と魚はOK

この文章を読んで、こう思いました。

室内で飼育が完結する、鳴き声の小さな動物なら飼育してもいいのでは…?

善は急げと、すぐに管理会社に電話をかけました。

管理会社と交渉開始!

管理会社との電話 1回目

ドキドキしながら電話をかけます。

この電話で許可がもらえれば、すぐにでもチンチラをお迎えできるからです。

プルルルルル…

呼び出し音を聞きながら、脳内で言葉を整理します。

チンチラって通じる?うさぎみたいな、って付け加えたらいいのかな?

そんなことを考えているうちに管理会社につながりました。

マンション名と部屋番号を伝え、担当者さんに繋いでもらいます。

「あ、あの、ペットの飼育についてなのですが…」

「チンチラっていう…ウサギみたいな感じの動物なんですけど、飼育したくて。完全室内飼育ですし、鳴き声もとっても小さいです。」

担当者さんは、相槌をうちながら真剣に話を聞いたくださりました。

そして、こう言われました。

「お気持ちは分かるのですが…その…管理会社としては、はいどうぞと許可はできません。」

返ってきたのは、NGの返事でした。

ダメもとだったとはいえ、ショックを受けながら電話を切りました。

管理会社との電話 2回目

電話を切った後、引っ越しを検討し始めました。

でもやはり、ペット可の賃貸は少ないし高く、現実的ではありません。

今の家賃だって、決して安くはないのです。

しつこいとは思いつつ、その日の夕方に再度管理会社に電話をかけました。

管理会社としては許可できなくても、大家さんが許可を出してくれるかもしれないからです。

大家さんとは何度か会ったことがありますが、優しいおばあちゃんといった雰囲気の方です。

引っ越しにあたっても色々と親切にして下さったので、もしかしたら許してくれるかも…という気持ちがありました。

再度担当者さんに繋いでもらいます。

「朝にペットのことを伺ったものです。あの、大家さんに交渉していただけませんか?敷金全額返って来なくてもいいです。何なら追加で払います。そう伝えていただけませんか?」

断れられたら引っ越し、断られたら引っ越し…。

チンチラを飼う以外の選択肢が頭から消えていました。

「分かりました。大家さんに確認してみます。敷金のことも伝えておきますね。」

「ありがとうございます!よろしくお願いします!!」

大家さんへの交渉を断られなかったことに胸をなでおろし、この日はやり取りを終えました。

大家さんに相談……ドキドキの結果は!?

この記事のタイトルを見ればわかる通り…

許可を頂けました!!!!!!

管理会社に連絡した翌日、朝10時過ぎのことです。

管理会社の担当さんから折り返しの電話がかかってきて、大家さんが許可を下さったと教えてくだりました。

思っていたよりも早くに返事をいただくことができ、管理会社の担当さんの仕事の速さに驚きました。

大家さんが示した条件は以下の通りでした。

ペットを飼う条件
  • ほかの入居者に「ペット飼育の許可を貰った」と言いふらさないこと
  • マンションの共用部分で飼育しないこと
  • 敷金や契約の変更は必要なし

追加の敷金も要らず、ほかの条件もどれも当たり前のことばかり!

大家さんと管理会社の担当者さんには頭が上がりません。

そしてなんとこの日の夕方に虎千代と出会い、翌日にお迎えしました!笑

ペット不可の賃貸でも諦めないで!

以上が、私がペット不可の賃貸で小動物のチンチラを飼うことができるようになるまでの流れです!

  • 管理会社の担当さんが頭ごなしに否定してくるタイプではなかった
  • 大家さんが優しかった
  • マンションに空室が目立ってきていた

などの様々な要因が積み重なって、許可をもらうことができました。

もし無許可で飼育をしていたら、病院に連れていくときにほかの住民に会わないかビクビクしなければなりませんし、ペット用品を通販で買うこともできなかったと思います。

冒頭にも書きましたが、無許可での飼育は飼い主さんにも動物にも良いことは何もありません。

ペット不可の賃貸で小動物を飼いたいと考えている方は、管理会社と大家さんにコンタクトをとってみてください。

熱意が伝われば、いい返事がもらえるかもしれませんよ。

ちなみに、虎千代にすでに壁紙をやられているので退去費用に怯えています。

犯人。