我が家には2匹のチンチラがいます。
先住チンチラの虎千代と、後からやってきた梵天丸です。
2匹が初めて出会ったとき、虎千代は生後7ヶ月半、梵天丸は2歳3ヶ月でした。
↓↓梵天丸をお迎えした経緯は以下の記事にまとめています。


虎千代はまだ成長期とはいえ、体は大人サイズ。
梵天丸はれっきとした大人チンチラでした。
加えて性別はどちらも男の子です。
今回は、一般的に仲良くなりにくいと考えられているオス同士のチンチラである、虎千代と梵天丸の関係がどのように変化していったのかをお伝えします。
ちなみに結論から言うと、2匹は大の仲良しになり、同居しています!

2匹目のお迎えを考えている方(特に男の子2匹)の参考になりますように!
飼い主の目標
オス同士の同居は難しい・・・らしい
梵天丸のお迎え前からいずれは2匹目を、と考えていたため、
「チンチラ オス同士」「チンチラ 同居」「チンチラ オス 喧嘩」
などと検索し尽くしていました。
大抵のサイトに血縁関係のない、大人のチンチラ同士が仲良くなるのは難しいと書かれており、同居については目標にしていませんでした。
喧嘩をすることが分かっているのに同居させて怪我をさせる、なんてことはできません。
ケージを2つ用意して、それぞれ別々に生活をさせることにしました。
ただ、飼育自体は同じ部屋なので、お互いの存在自体がストレスになる、という状態は回避したいと思っていました。
(万が一の際は、別の部屋も使えるよう準備はしていました。)
部屋んぽは一緒にしてほしい!
同居自体は目標としないけれど、仲良くなれるなら仲良くなってほしい。
それなら、1日数時間の部屋んぽの時だけ一緒に過ごしてもらうようにすれば、2匹の時間を持ちつつ、プライベートの時間も確保できる!
と言うことで、梵天丸が我が家にやってくる時に決めた目標は、以下の3項目でした。
- 同じ部屋にケージを置いて生活する。
- 部屋んぽは2匹同時に行う。
- 同居はひとまず考えない。
Level1:布もの交換で匂いを覚えよう!
仲良くなるにしろ、険悪な関係になるにしろ、これから同じ部屋で過ごす相手の存在を認識しなければ物事は始まりません。
私は、梵天丸をお迎えに行くとき、キャリーバッグの中に虎千代のお気に入りのぬいぐるみを入れていきました。
梵天丸は里子として迎え入れたため、元の家を出て我が家にやってきます。
なるべく環境の変化を小さくすべきではあったのですが、新しい家には仲間となるチンチラがいるよと理解してもらいたくて、このような方法を取りました。

梵天丸をお迎えしてから、2匹のケージが別々の期間は、
それぞれのケージに設置していたぬいぐるみを一晩ごとに交換し、お互いの匂いに慣れてもらいました。
level2:ケージ越しに対面!
2匹での生活が始まった翌日〜1週間ほどは、ケージ越しに対面させました。
虎千代→梵天丸の順で部屋んぽを行っていましたが、片方が部屋んぽ中はもう片方のケージ前に自由に会いに行けるようにしていました。
その際に注意したことは、
ケージ越しの喧嘩を絶対にさせないこと!
ケージの網越しに喧嘩をすると、ケージを握りしめていた指や、ケージから突き出した鼻を噛まれてしまうケースが多いようです。
ケージ越しに合わせるときは、いつでも手を差し出せる状態にして、真横で見守りました。



梵天丸が虎千代に会いにいくことはあまりありませんでしたが、
虎千代はケージから出ると毎日必死で梵天丸の気をひこうとしていました。
1週間ほど経っても、ケージ越しに喧嘩に発展することがなかったため(多少の威嚇はある)、次のフェーズである直接対面へと踏み切りました。
level3:直接対面!マウント合戦勃発!
チンチラ同居への道のりで一番大変だったのはこのフェーズです。
直接対面をはじめて1週間の中で大きく2匹の様子が変わりました。
追いかけ回し!
最初3日間ほどは、ただひたすらお互いを追いかけ回しては威嚇し合っていました。
どちらかが一方的に追いかけるということはなく、交互に追いかけ合っていたのですが、ある程度追いかけあうと、虎千代がビビりはじめます。
虎千代はビビると飼い主のベッドに潜り込み、梵天丸から身を隠していました。




マウント合戦!
次の2日間は、ひたすらお互いにマウントを取り合っていました。
マウントを取るというのは相手の上に乗っかることで、繁殖行動のほか、上下関係をアピールする目的もあるようです。

当時は、いつ喧嘩に発展するかハラハラしながら横について見守っていたので、当時の写真はありません。
上の写真は、べったり仲良しになった現在の写真です。
梵天丸は頻繁にマウントを取りますが、虎千代が全く相手にしないため、梵天丸の空振りです。
対面させ始めた当初は、虎千代と梵天丸が交互にマウントを取っていました。
マウントをとられた側は怒り、相手の背後に回ってマウントをとる、の繰り返しです。
対面での部屋んぽを2時間程度行っていたのですが、この2日間はひたすらお互いにマウントを取ることだけに時間を使っていました。
大合唱!?
対面させ始めて3日目、ケージの扉を開けて2匹を部屋んぽスペースに出すと、前日までとは大きな変化がありました。
マウントを取らないし、相手を追いかけ回さないのです。
その代わり、2匹ともずっと鳴いています。
プキュ、ウーウー、クゥクゥ
声色を変えながらも、会話をしているようでした。
虎千代はもともとおしゃべりなチンチラなので、単頭飼育時もよく鳴いていましたが、ずっとおしゃべりし続けるのは初めて見ました。
梵天丸はお迎えしたばかりでしたが、警戒鳴き含め鳴いているところを聞いたことがなかったので、とても驚きました。
飼い主もプキュプキュと声を出しながらチンチラ達に近付きましたが、完全に無視。
虎千代と梵天丸は2匹の世界でおしゃべりを続けていました。
そしてその夜、それぞれをケージに帰して電気を消すと……
ケージ越しにロミオとジュリエットのようにお互いを見つめ合い、またも会話を始めました。
その日の晩はあまりにも会話が続くので、飼い主は寝不足になりました。
うるさくは無いのですが、今2匹が何を考えているんだろう!?と想像が掻き立てられて眠れなかったのです。
そしてまさかの同居成功!?
運命の1月23日。
梵天丸をお迎えしたのが1月10日なので、約2週間経った頃です。
この日、飼い主はチンチラのブリーダーさんのところに伺う予定を立てていました。
鳴きつかれたのか、朝方にはすやすやと眠っていた虎千代と梵天丸を置いて出かけます。
ブリーダーさんと色んなお話しをする中で、虎千代と梵天丸の状況についても聞いて頂きました。
そこで言われたのが、
きっともう2匹は大きな喧嘩をしないと思う。同じケージにしてもいいんじゃないですか?
ということでした。
帰宅して早速、梵天丸を虎千代のケージに移してみます。
な、なんということでしょう!!
梵天丸が虎千代を毛繕いしています!!
虎千代が嫌がる様子もありません!!
虎千代と梵天丸の仲がグッと縮まったことに感涙する、涙もろい飼い主。
同居は予定していなかったのに、とんとん拍子で同居が始まりました。
虎千代と梵天丸が仲良くなれたのは、2匹の相性が良かったからです。
人間にも合う人・合わない人がいるように、チンチラにも相性があります。
2匹目のチンチラのお迎えを考えている方はぜひ、そのことを頭に置いておいてください。
メス同士だから仲良くなる!
オス同士は喧嘩ばかり!
そう言った傾向もあるかもしれませんが、まずはチンチラちゃんたちの気持ちを汲み取りましょう。
全てのチンチラちゃんが幸せでありますように!(壮大)
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