チンチラの虎千代をお迎えして6週間が経過しました。
お迎え初日と比べて、随分となついてくれたなあと思います。
これからチンチラをお迎えしたいと考えている方の中には、チンチラがどのくらいの期間で、どのくらいなつくのかを気にされている方も多いと思います。
この記事では、チンチラの虎千代をお迎えして6週間時点でのなつき具合をお伝えします♪
あくまで一例ですので、虎千代より早くなつくチンチラさんも、なつくのが遅いチンチラさんもいることは忘れないで下さいね。
- これからチンチラをお迎えしようと考えている人
- チンチラを飼い始めてすぐで、どのくらいの期間で仲良くなれるか悩んでいる人
そもそもチンチラが「なつく」とはどういう状態を指すのか
チンチラはとても好奇心旺盛です。
しかし、それと同時に警戒心も強い動物です。
野生下では被食者だったので仕方がないことですが、飼い主に対しても、初めからべたべた甘えてくるということは無いでしょう。
では、チンチラが「なつく」とはどのような状態を指すのでしょうか?
一般的に想像される「なつく」とは、以下のようなものだと思います。
- 手から食べ物を受け取る
- 名前を呼んだら反応する
- 体に触れられることを嫌がらない
- 目の前でリラックスする
- 抱っこができる
1つずつ確認していきましょう!
手から食べ物を受け取る
お迎えして最初の目標として掲げる方も多いのが、直接手のひらからペレットやおやつを受け取って貰うことだと思います。
お迎えしてすぐのチンチラは警戒が解けていないため、人間の手を怖がる子がほとんどです。
- step1:手をケージに入れても逃げない・嚙みつかない
- step2:ケージに入れた手に興味を持ち、チンチラから近づいてくる
- step3:手から食べ物を受け取る
私は、上記のステップを意識してお迎えしたばかりの虎千代と接しました。
日常的に手のひらから食べ物を受け取ってくれるようになることは、「なつく」の条件の1つになるのではないでしょうか。
なお、虎千代は手を怖いものと認識していなかったため、初日からstep3までクリアできました。
名前を呼んだら反応する
チンチラの飼育書には、以下のように書かれています。
まずは、一日を通しての挨拶と名前をたくさん呼んであげましょう。たとえ隠れていても、こちらを見ていなくても、必ずチンチラは聞いています。そうすることによって、飼い主の声を覚え、反応するようになります。
著 鈴木理恵 『飼育管理の基本からコミュニケーションの工夫まで チンチラ完全飼育』誠文堂新光社 2017年
なんと、チンチラは飼い主の声を覚えるのです。
たくさん名前を呼ぶことで名前を覚えてもらい、チンチラが名前を呼んだら反応するようになれば、なついたと言えるでしょう。
また、チンチラは簡単な単語なら覚えられるそうなので、更にコミュニケーションを深めることによって、「おやつ」「部屋んぽ」といった言葉にも反応するようになるかもしれません。
体に触れられることを嫌がらない
顎あたりを指でカイカイしてもらうことが大好きなチンチラちゃんは多いです。
うっとりととろけて、気持ちよさそうな表情を見せてくれるため、いつまでも撫でたくなってしまいます。
また、頭の上をなでると、チンチラは耳をペタッと倒して、撫でられる体勢を整えてくれます。
初めは触らせてくれなかったチンチラが、全身どこを触っても逃げなくなったら、日頃からボディチェックも行えますし、体の変化や成長にもいち早く気づけるでしょう。
目の前でリラックスする
自然界で被食者であったチンチラが、目の前でごろ~んとくつろいでいたら、どうでしょうか。
きっと飼い主さんは、チンチラに信頼されていることを実感すると思います。
また、リラックスしているということは、飼い主さんだけでなく、ケージやケージ周辺の環境にも慣れ、快適に過ごせている証拠でもあります。
チンチラと言葉を交わすことはできないため、その行動1つ1つからチンチラの気持ちを考える努力が必要になってきます。
抱っこができる
チンチラの飼育方法を調べたことがある方はご存知でしょうが、チンチラは抱っこが苦手な子がとても多いです!
その理由は、飼育書にはこのように書かれています。
無理矢理に抱き上げることはおすすめできません。元来チンチラは抱かれる動物ではありません。ただし、人間との生活において、必要最低限の抱っこに慣れておくことはお互いに必要です。
著 鈴木理恵 『飼育管理の基本からコミュニケーションの工夫まで チンチラ完全飼育』誠文堂新光社 2017年
チンチラの自然界での天敵にはワシ・鷹などの猛禽類もいました。
そのためチンチラは、抱き上げられて空中に浮くことで本能的に恐怖を感じ、暴れて抵抗します。
しかしSNSでは、なれたチンチラが飼い主の腕の中でくつろいでいる姿をよく見かけます。
個体差もあるでしょうが、飼い主とチンチラの信頼関係によって、チンチラは抱っこさせてくれるようにもなるのです。
虎千代はなついている?
では、お迎えして6週間経った虎千代はなついているのでしょうか?
先ほどの項目に照らし合わせて確認してみましょう!
https://torachiyo-gokuraku.com/1month/
こちらに虎千代をお迎えして1ヶ月間にあったできごとまとめていますので、合わせて読んでみてください。
初日からおやつを手渡しで食べる
「 手から食べ物を受け取る 」に関しては初日からクリアしていました。
ケージに手を入れても逃げなかったですし、若干ビビりながらもふんふんと匂いを嗅いでいました。
手になれることは、チンチラにとってハードルが低いといえるかもしれません。
少しずつ名前を認識してきた?
名前は毎日、虎千代がうんざりするのでは?と思うほど呼んでいます。
しかし、名前を覚えているのかな?と思う反応を示し始めたのは、1ヶ月をすぎた辺りから。
部屋の遠くにいる時に「虎千代!とらち!」とよぶと、3回に1回くらいは振り向いて、こちらに寄ってきてくれます。
名前をまだ覚えきれていないからなのか、呼ばれていることはわかっているけど遊び続けたいのかは分かりません。
名前を覚えてもらうことに関しては、今後の課題の1つです。
全身どこでもおさわり放題!
虎千代は6週間経った今は全身どこを撫でても気持ちよさそうにしますが、一度に全身触らせてくれるようになったわけではありません。
虎千代が許してくれた順番は以下の通りです。
1.顎あたり、背中:お迎え初日
ビビりながらも触ること自体は初日から拒否されませんでした。
2.鼻:お迎え2日目
ケージ越しに虎千代と鼻を引っ付けて遊んでいました。
3.頭:お迎え4週間目
ある日を境に突然、頭をなでさせてくれるようになりました。
この日までは頭をなでようとすると、頭をブンブン振って手から逃れていました。
4.お腹:お迎え4週間目
お腹は、病気のチェックのためにも触りたかったのですが、触ろうとすると「プキャッ!」と鳴いて嫌がっていました。
しかしこちらも、ある日突然おさわりOKに。
いまではお腹をなでるととろけます。
目の前でぐうたらとろけ寝。カメラを向けても起きない!
初回のぐうたらとろけ寝はお迎え4日目の夜でした。
プチ部屋んぽ疲れ>>警戒心 だったのかな?
お迎えして1ヶ月経つ頃にはケージの外でも眠るようになり、部屋んぽ中はしばしば私のベッドで寝ています。
抱っこだけはダメ!全力抵抗の虎千代
虎千代の好きなこと:壁紙かじり
虎千代の嫌いなこと:抱っこ
といった具合に、虎千代は抱っこが嫌いです。
おやつを食べている間に抱っこしてみたり、脱走時に捕まえるために抱っこしたり、ちょこちょこ抱っこチャレンジはしていますが、毎回虎千代は全力で暴れます。
病院の診察でも大暴れなので、時間をかけて地道に抱っこトレーニングを進めていくしかないと思っています。
虎千代はなついている!(と思っている)
以上が虎千代のなつき具合です。
名前を完璧に覚えて、抱っこもできないとなついたなんて言えない!と考える方もいるかもしれませんが、私はなついていると思っています。
それと同時に、まだまだ虎千代との信頼関係は深められるとも思っています。
虎千代と私なりのペースで今よりもっと仲良くなっていくつもりです!
時間と愛情をかければ必ずなつく!
最初にも述べたように、チンチラのなつく・なつかないや、なつくまでの期間はそれぞれです。
また、ペットショップでお迎えしたのか、専門店でお迎えしたのか、ブリーダーさんからお迎えしたのかなどの、お迎え前の環境によっても変わってくると思います。
チンチラは賢い動物です。
飼い主が真剣に向き合い、一心に愛情を注げば必ず答えてくれます。
焦らず、時間をかけてチンチラと信頼関係を築いていきたいですね。